高負荷なCAD、動画編集、データ処理などのタスクをこなせる、手頃な価格の中古ワークステーションをお探しなら、ThinkPad P50とP51は絶対にチェックすべき選択肢です。この2台の15.6インチノートPCは、それぞれ2015年と2016年に発売され、レノボがPシリーズのラインナップを本格化させる足がかりとなった名機です。
外観はほぼ完全に同じですが、内部スペックは確実に進化しています。それぞれの共通点と相違点を詳しく見ていきましょう。
伝統の継承:2つのモデルの共通点
筐体の堅牢性はどちらも極めて優秀です。共通のマグネシウム・アルミニウム合金を採用したボディは、本体サイズ(約377 x 252 x 26-31 mm)、重量(バッテリーやタッチパネルの構成により約2.55-2.90 kg)ともにほぼ同じです。MIL-STD-810G(米軍調達基準)のテストをクリアしており、落下やホコリ、液体のこぼれにも難なく耐えられます。
キーボードも、ThinkPadの伝統を受け継ぐ最高の仕上がりです。定評のある2.1mmの深いキーストローク、防滴仕様、フルサイズのテンキー、そしてお馴染みのトラックポイント(赤ポッチ)を搭載。トラックパッドも同様に、滑らかなマイラー素材のワイドタイプが採用されています。
インターフェース類もほぼ共通です。4つのUSB 3.xポート(うち1つはPowered USB)、Thunderbolt 3(Type-C)、HDMI、Mini DisplayPort、ギガビット有線LAN、ドッキングコネクター、SDカードリーダー(UHS-II)、そしてカスタマイズ仕様のExpressCard/SmartCardスロットを備えています。メモリは4つのSO-DIMMスロットにより最大64GB(DDR4)まで増設可能で、ECCメモリ対応のXeonプロセッサーや、息をのむほど美しい4K IPSディスプレイも選択可能です。
ストレージの拡張性も抜群で、2つのM.2スロット(NVMe対応)と1つの2.5インチドライブベイを搭載。さらに、プロフェッショナル向けのNVIDIA Quadroグラフィックス、ISV認証、指紋センサー、そして脱着可能な着脱式バッテリー(66Whまたは90Wh)を備えています。一言で言えば、どちらを選んでもThinkPadとしての満足度は同等に高いということです。
正統進化:P51のアドバンテージ
P51は、実質的に2016年モデルであるP50のマイナーチェンジ(リフレッシュ)版です。最大の変更点は内部のチップセットにあります。
- プロセッサー: P50が第6世代のSkylakeアーキテクチャ(Core i7-6xxxHQまたはXeon E3 v5)を搭載しているのに対し、P51は第7世代のKaby Lakeアーキテクチャ(Core i7-7xxxHQまたはXeon E3 v6)にアップグレードされています。クロック周波数は近いものの、新アーキテクチャにより電力効率が向上し、内蔵グラificsが強化され、高負荷が続く作業でのパフォーマンスがわずかに向上しています。
- グラifics(GPU): P50のQuadro M1000M / M2000Mに対し、P51はQuadro M1200 / M2200へと進化しました。SolidWorks、Acrobat Premiere、3DレンダリングなどのGPUアクセラレーションを多用するアプリケーションでは、明確なパフォーマンス向上が体感できます。
- メモリと省電力性: P50がDDR4-2133メモリであるのに対し、P51はより高速なDDR4-2400メモリを採用。また、各種レビューでは、新しいCPUとGPUの組み合わせにより、実使用時でP51の方がP50よりもバッテリー駆動時間が30〜60分長いことが実証されています。スピーカーの出力も1.5Wから2Wへとわずかに強化され、オプションでRAID 0/1構成もサポートされました。
シャーシ、キーボード、ポート類はまったく変更されていないため、P51は完全なフルモデルチェンジではなく、正当な「スペックアップ版」と言えます。年次更新モデルとしては理想的な進化です。
>>>Lenovo L17M6P51 対応用 8000mAh/90WH Lenovo Thinkpad P50 P51 P52
2026年現在、どちらを買うべきか?
2026年の今、中古でPCを購入するのであれば、基本的にはP51を選ぶのが賢明な選択です。第7世代のプロセッサーと強化されたQuadroグラフィックスは、パフォーマンスとバッテリー持ちの面で明確な優位性を持っています。それでいて、ThinkPadの命であるビルドクオリティやタイピング環境はP50と何ら変わりません。
とはいえ、状態が良くスペックの高いP50(特に4K液晶やM2000Mを搭載したモデル)が安価で見つかるのであれば、そちらも十分に魅力的です。現在でも多くの専門的な作業をこなす実力を持っています。
どちらのモデルも、今や「パーツの買い替えやすさ」「頑丈さ」「クラシックなThinkPadの魅力」を兼ね備えた名機として評価されています。P50とP51のどちらを選んだとしても、大容量の着脱式バッテリー、フルサイズのドッキングコネクター、そしてあの極上のキーストロークを備えた「最後の世代の古き良きThinkPad」の魅力を存分に味わうことができるでしょう。